2022年10月31日
住宅と庭は別々に考えられ、別々の空間として考えられがちですが、
住宅と庭をつなぐ空間として、「テラス」と「デッキ」があります。
「テラス」と「デッキ」は憧れの空間として、取り入れるお客様も多く、外構を計画する上で重要なポイントとなります。
「テラス」と「デッキ」は同じような性質がありますが、それぞれの特徴があります。
「テラス」とは周りの地面より地面を1段高くしたスペースのことで、タイルやコンクリート・石で仕上げることが多い。
「デッキ」とは天然木などの人工物で床面を高くしたスペースのことで、テラスとの大きな違いは地盤面は変えずに、床面だけを上げている点です。
「テラス」と言えば「タイル」が一般的ですが、色や大きさでもイメージが変わってきます。
その他にも「スタンプコンクリート」や「石張り」のテラスもあります。
デッキと言えばウッドデッキですが、その中に「天然木デッキ」
最近人気の「人工木デッキ」
まだ知らない人も多い「タイルデッキ」
「テラス」の特徴
・タイル、石、スタンプコンクリートなど多くの仕様・色を選ぶことが出来る。
・床面の仕上げがタイル・石などが多く、BBQの際に火の心配が少なくなる。
・地面が上がっているため、床下にごみが入り込むことはなく、床面などの清掃も容易。
・水切りより床面を上げる場合は、グレーチングを基礎際に施工する必要が出てくるため、デッキより床面が低い傾向がある。
・地面を高くする際に土を盛り、下地でコンクリートを使用するため、解体する際には費用がかかる。
「デッキ」の特徴
・デッキの床面を容易に室内の床面まで上げることが出来る。
・テラスより費用を抑えやすい。
・天然木デッキや人工木デッキは、DIYで作成しやすい。
・床下が空いているため、収納スペースとして使うことが出来る。
・床下のスペースに落ち葉やごみなどがたまってしまうことがある。
・床下スペースに動物や虫が入り込んでしまう。(幕板を増やし入りにくくする方法があります。)
上記以外にも、仕上がりにより特徴がありますので、自分たちのライフスタイルに合わせた仕上げにすることが大切です。
住宅の中と外をつなぐ空間が使いやすくなることで、自然に外に出やすくなり、中と外の一体空間で過ごすことで、豊かな生活につながると思います。