2024年12月2日
家づくりは人生最大のイベントの一つですが、多くの決断を伴うため、夫婦間の衝突が起きやすい側面もあります。最悪の場合、家づくりが原因で夫婦仲が悪化したり、離婚するケースも。この記事では、そんなトラブルを防ぐための具体策をご紹介します。
間取りや色、素材など、注文住宅には決めなければならないことがあり、それを巡って意見が対立することがあります。キッチンの配置やリビングの広さ、庭やガレージなど、決めなければならないことは数多く、その数だけ意見が対立してしまう可能性があります。
家づくりのためには、仕事や家事と並行して打ち合わせ時間を捻出する必要があります。短期間で多くの重要な決断を求められるプレッシャーは、想定されているよりも大きいもの。十分な時間の確保が難しいと、お互いにイライラしてしまうことも多くなります。
どれだけ言葉を用いても、相手の希望や意見を十分に理解できないこともあります。「よくわからない」が重なってしまうと、「どうしてわかってくれないのだろう?」と気持ちも落ち込んでしまいます。
それでは、家づくり中の夫婦喧嘩の原因を解消するためには、どんなことをしていったらよいでしょうか?
まずは、お互いの希望をメモやノートに書き出してみましょう。
「キッチンは対面式にしたい」「皆が顔を合わせるリビングは広く取りたい」「書斎がほしい」「ビルトインガレージにしたい」など、いろいろな希望があると思います。必ず実現させたいものから、こうだったらいいな、という小さな希望のものまで、とにかく書きだしてみましょう。
書き出せたら、重要度に応じて「必須」「できれば」「不要」に分類。そして、それぞれ簡単なイラストやネットで画像を探して、視覚的に条件を共有しましょう。
文字や画像で条件が共有できても、互いに譲れずに対立してしまうこともあります。
その場合、場所ごとに担当を決めて、担当者が最終決定をする、というルールを作ると効果的です。例えば、キッチンをよく使うひとのほうがキッチンを担当する、といったようなかたちです。
色や素材は、細部まで担当者のみが決めずともよいでしょう。例えば、その場所の担当者が、まずは好きなものをいくつかに絞り、担当者でない人に、その中から好きなものを選んでもらう、といった、二人が納得できるやり方で、臨機応変に決めていくとよいでしょう。
担当でない場所にもきちんと関わっているので、スムーズに家づくりを進めていけるはずです。
ぴりぴりした状態ではよい話し合いはできません。カフェや外食などを利用し、リラックスできる環境で話し合いましょう。休日の昼間などもおすすめです。
その際、一度に多くを決めず、テーマを分けて段階的に進めるのもよいでしょう。
夫婦間の話し合いだけで解決できなかった場合、ハウスメーカーや工務店、注文住宅会社や設計事務所の設計士や担当者などに相談し、第三者の視点から代案や折衷案を提案してもらうのもいいでしょう。
たとえば、「庭を広くする代わりにテラスを設置するのはどうか」「ウッドデッキで両方の希望を実現可能」など、二人での話し合いでは想像もつかなかったアイデアをもらえるかもしれません。
プロは多数の家づくりを経験しているため、夫婦それぞれの意見を取り入れながら最適なアイデアを提案してくれます。また、ショールームやモデルハウスでは実物を見て触れることで、お互いのイメージを具体化しやすくなります。これらを活用することで、スムーズに家づくりを進められるでしょう。
家づくりはゴールではなく、幸せな家庭を築くためのスタート地点です。この過程を楽しみ、夫婦で協力して理想の住まいを実現してください。どんな困難も乗り越えられる家づくりを目指しましょう!