2019年2月17日
理想の家を建てるには、その土地の選び方も大切なポイントになります。
今回の記事では、土地購入が初めての人でも失敗しないために、購入の際に気をつけるべき6つのポイントをまとめてみました。
今後、マイホームの購入に向けて土地購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
土地購入のポイントについてご紹介する前に、まずは、“なぜ、土地選びが大切なのか”についてお伝えしていこうと思います。
土地というのは、みなさんもご存知の通り「不動産」と呼ばれる資産になります。不動産は、食べ物のように簡単に購入できるものではなく、洋服や車のように直ぐに買い替えがきくものでもありません。安易に土地を購入してしまい、後々「こんなはずじゃなかった…」と思っても、返品ができるわけでもありません。
加えて、土地を購入して家を建てるとしても、その土地の地盤が脆弱だった場合は補強工事が必要になりますし、購入予定の土地が田畑である場合は田畑を建築に耐える土地にする造成費もかかってきます。
このように、購入した後に新しい問題を抱えないためにも、まずはその土地の地目を確認しましょう。地目とは、簡単にいうと“土地の種類”のことで、「田・畑」や「宅地」などで分類わけされています。
地目は後々変更することができますが、登記簿を確認することで以前の状態を知ることができますので、土地購入の際には必ず確認をしましょう。
土地購入の際の1番のNG行動は、資金計画やライフプランを決めずに「土地の購入」をしてしまうことです。
土地の購入やマイホームの建設にかかる費用は、決して安いものではありませんよね。その限られた予算の中で土地を優先して話を進めてしまうと、希望していた家の仕様を諦めなくてはならなくなる可能性が出てきます。
そうならないためにも、土地を購入する前には、予算の中で土地代にかけられる金額や、住みたい家のイメージに加え、老後までのライフプランを考慮した資金計画を具体的に立てておきましょう。
また、「住むエリア」も、土地購入における重要なポイントになります。生活の利便性が高い都心部に住むのか、静かな郊外に住むのかなど、まずはご自身やそのご家族の生活においての優先事項を定めることが大切です。
ところで、一般的に「良い土地」とは、どのような場所のことをいうのでしょうか?
次は、いくつかの「良い土地の条件」を紹介していきます。土地選びでどこをチェックしたらいいかわからない方は、ぜひこれらの条件を確認してみてください。
家を建てる前提で土地を探している場合には、絶対に譲れない条件です。地盤が脆弱だった場合には補強工事が必要となります。
また、過去に地盤沈下や液状化現象を起こした土地はできるだけ避けた方がいいでしょう。
地震大国といわれている日本では、その土地が地震をはじめとした様々な災害に強いかどうかも重要になります。
土地のトラブルで最も多いのが、境界線の問題です。
それぞれの土地には、「境界標」が打ち込まれているケースがほとんどです。けれども、必ずその境界標が図面通りに打ち込まれているとは限らず、また、現場の状況により難しいケースもあります。
そのような場合には、隣人となる方に立ち会っていただき、明確に線引きしましょう。
近くにショッピングモールやコンビニなどのお店があるかどうか、駅や会社までの通勤時間などは、生活する上で欠かせない部分になります。
また、お子様のいるご家庭では学校までの距離や、公園・塾などの有無も重要なポイントになりますよね。ご家族のライフプランを考え、そこに必要な施設が身近にあるものが良い土地と言えます。
では次からは、土地購入における重要なポイントを6つ、紹介していきます。
土地選びの段階では、あなたやご家族がどんな土地を購入したいのかをしっかりと把握しているかが1番大切なポイントになります。
土地の価格や広さ、場所など、全ての条件に当てはまる土地を見つけることは中々に難しいため、土地探しの際には、それぞれの条件の優先順位を決めておきましょう。もちろん、全ての条件に優先順位を付けてもいいのですが、それはそれで大変ではありますので、最低限1~3番目までの優先事項は決めておくことがオススメです。
実は、多くの時間と労力をかけても中々気に入った土地が見つからずに、最終的に何となくで土地購入を決めてしまってから後悔をしてしまう方もいらっしゃいます。
そうならないためにも、土地購入におけるご家族の優先順位をつけてから、それぞれの土地のメリットやデメリットを考慮して購入することが大切です。
用途地域とは、建築できる建物の種類、用途の制限を定めたルールのことで、都市計画法により都市の環境保全や利便の増進のために「市街地区域」と「非線引き区域」、「準都市計画区域」に定められています。
また、用途地域は大きく分けて、「住居系」、「商業系」、「工業系」の3つに分かれ、さら12種類のエリアに分かれています。
用途地域によって住宅地としての環境が違いますので、選んだ土地がどの用途地域に含まれているかは必ず確認しておきましょう。
土地に求める条件を整理したら、次は、そこに建てる予定の家に求める条件を整理していきましょう。
「子供やペットと遊べる庭が欲しい」、「日当たりのいいべランダでのんびりしたい」など、様々な条件が出てくると思います。そうやって出てきたものを整理して、優先順位を付けていくことで、自分たちが求めている土地のイメージをより掴めてきます。
土地の面積=住宅面積ではなく、土地にはそれぞれ建てられる建物の大きさや高さに制限があります。
建築面積の上限は「建ぺい率」、延べ床面積の上限は「容積率」で定められており、他にも、「高さ制限」や「北側斜線制度」などの規制がありますでの、希望の家を建てられるのかを確認し、さらには将来のことも考慮してから購入しましょう。
土地を選定する際には事前に図面などを確認することができますが、それだけで購入を決めるのではなく、実際にその土地の場所まで行かれることを強くオススメします。
街並みや住環境の把握はもちろんのこと、近くの商業施設や駅までの距離を実際に歩いてみたり、その土地の日当たりの良さや風通しなどもしっかりと確認しておきましょう。
土地の確認に行かれる際は、朝・昼・夜と、時間帯を変えることで、そのエリアの違った一面を見ることができます。また、休日と平日で状況がガラリと変わる場合もありますので、可能であれば、休日だけではなく平日にも行かれることで、よりその土地の状況を把握することができますよ。
自治体の制度には様々なものがあり、道路一本を挟んだだけなのに、全く状況が違うなんてことも多々あります。
学校の学区や教育施設の制度から、ゴミ出しのルール、さらには医療サービスなど、自治体によって定められている事項は実に様々です。
今までは、土地を購入するまでの流れやポイントをお伝えしましたが、土地だけではなく、ご家族が今後長い間生活する周辺を取り巻く環境についてもしっかりと把握しておくことで、よりベストな土地を選ぶことができますよ。
今回は、土地購入が初めての方でも失敗しないための6つのポイントを紹介しました。
一見すると土地購入には多くの手間がかかると思いますが、情報をしっかりと整理して、分からない部分は建築会社や不動産会社の担当者に聞くことで、理想に近い土地に巡り合うことができます。
土地購入に悩まれている方は、ぜひこの記事の内容を参考にしてみてくださいね。