住宅を建築する時にに必要な要素(空間)には、
リビング・ダイニング・キッチン・寝室・玄関・ホール・トイレ・洗面所・脱衣所・浴室などがあげられます。
外構にも同じように、必要な要素(空間)があり、
アプローチ・カーポート・サイクルポート・門扉・シャッターゲート・門柱・境界ブロック・フェンス・ウッドデッキ・テラス・坪庭・外周砂利などがあります。
外構の要素は、生活する上で必ず必要なものではありませんが、
各要素を充実させることで、生活の利便性は上がり、快適な生活がしやすくなります。
外構に必要となる要素は以下の3つに分類することができます。
①敷地状況により造る必要がある要素
②最低限生活に必要な要素
③生活を充実させるための要素
これら3つの要素について今回は説明していきたいと思います。
土地に高低差がある場合、土のまま法面(傾斜)にすることも可能ですが、土が流れ出ないように土留め・擁壁を造らなければならない場合があります。
これは土地の構造上、必須となる要素です。
すべての外構に当てはまるわけではありませんが、
「駐車場」、「アプローチ」、「門柱」の3つは生活上、必要となります。
「駐車場」は車を所有している場合に設置することで駐車場を別途借りる必要がなくなります。造る上では、車を止めるためのスペースをコンクリートなどで舗装し、車のタイヤで土を道路に引っ張らない(道路を汚さない)ようにします。
「アプローチ」があることで、玄関に入るまで靴に土がつくことがなく、玄関ポーチが汚れが付きにくく、掃除の頻度も減らすことが出来ます。
「門柱」には、表札やインターホン、ポストをつけるため、来客があった際や郵便物の受け取りなどに必要になってきます。
これらはいずれも生活していく上で、最低限必要な要素だと言えます。
より良い居住性のための要素としては、隣地境界の「ブロック塀」や「フェンス」などは、隣の敷地と高低差がある場合は必要になる場合もありますが、不審者が敷地内に入らないようにしたい場合は設けます。
それ以外として、「門扉」や「ゲート」、「カーポート屋根」、「ウッドデッキ」など、生活を充実させる目的で造る様々な要素があります。
外構にかかる費用も、最近の材料費高騰などにより、以前よりも上がっています。
外構の大まかな費用ですが、
②の最低限の外構要素の場合、50~100万程度あれば造ることが出来ます。
またある程度充実した外構を造る場合、住宅価格の10%(住宅価格が2500万の場合、250万)が必要になります。
①高低差があり土留め・擁壁が必要な場合、100万以上かかる場合もあります。
※対策として、土地選びの段階で費用が発生しないようにするなどの検討が必要です。
外構は住宅のオプションの一部のように考えられがちですが、意外と費用がかかります。
これから土地の購入を考えている人は、外構にどれくりの費用がかかるのかを事前に検討する機会を設けることで、建て始めてから資金不足でやりたいことができなくなったといった問題を避けることができます。
外構について検討する時には、「必ず必要な要素」と、後からでも構わない「将来的には欲しい要素」を考えてみると良いでしょう。