2019年2月13日
家作りの計画では、「どんな構造にしようか」、「部屋はいくつ作ろうか」など、家の内面のことばかり考えがちになってはいませんか?
もちろんそれらも大切ではありますが、家の周りの部分、つまりは家の「外構」も、家作りにはとても重要なポイントになります。
今回は、家の外構についての概要と、外構それぞれのポイントを7つ紹介していきます。
家作りに悩まれている方や、これから新しく家作りを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
外構とは、門や庭、ガレージ、照明、植栽など、家や建物の周りの構造物のことをいいます。外構はマンションでも一戸建てでも、建物の顔となる部分であり、理想的な家作りには欠かせないポイントです。
また、外構は家のアクセントになるだけではなく、実用的な役割も担うスペースにもなります。そのため、家を作る際には、外構のイメージだけではなく、それが生活する上でどのように機能するのかまでしっかりと考えなければいけません。
外構に似た意味の言葉で、エクステリアというものがあります。
外構は家や建物の周りにある構造物を指すのに対し、エクステリアは、建物周りの構造物や設備を全て含めた「空間の環境」を意味します。
つまりは、門やガレージというのは“家の外構”であり、それぞれが“エクステリアのうちの1つの要素”ということになります。
エクステリアは、植栽を変えたり、照明の明るさを調整したりなど、リフォームの幅が家の中よりも広いことが特徴的です。
家の外構やエクステリアというのは、家作りでも非常に重要なポイントになります。
というのも、外構やエクステリアは“家の顔”ともいえる場所。そのため、門周りや玄関のアプローチなど、外構のデザインにこだわることで、家の印象をアップすることができるのです。
また、エクステリアを充実させることで、「走り回れる庭を作りたい」、「大きなガレージを作って、欲しかった車を買いたい」など、理想的な住まいや生活を実現することができます。
他にも、外構のデザインは防犯や防災にもつながりますので、マイホームで快適な生活を送るためにも、家作りの際には外構やエクステリアは欠かせない部分になります。
では次からは、外構を考える際のポイントについて、各場所ごとに紹介していきます。
家の顔とも呼べる門扉は、アルミ製や木製、アイアンなど、素材の種類やデザインが豊富にあります。それぞれの素材には特徴があり、選ぶ素材によって家の印象も大きく変わります。
門扉は、理想の家に合うデザインを選ぶことは大切ではありますが、それ以上に、家周辺の環境や雰囲気に合わせることも大事です。
また、家の入り口としての役割もありますので、機能性や防犯性も欠かせません。
開閉方法も両開きから、片開き、スライド式など、様々なタイプがあり、防犯性も兼ね揃えた門扉もたくさんありますので、生活スタイルや周辺の環境に合わせたものを選ぶと良いでしょう。
フェンスとは柵や囲いのことで、エクステリアにフェンスを設置することで外部から家の中が見えないようにしたり、子供やペットの飛び出し防止などの防犯性を高めることができます。
フェンスの素材は主にアルミ製や木製ですが、他にも、ブロック堀や樹木を植える生垣など、様々なタイプのものがあります。
またフェンスの設置方法も、家の周り全体を囲む方法や、気になる部分のみに目隠しフェンスを設置する方法などがありますので、設置スペースや費用に加え、理想のエクステリアに見合ったフェンスを選びましょう。
玄関アプローチとは、門扉から玄関の扉まで続く通路のことです。アプローチは、ご家族だけではなく、来客様や周囲の人々の目に留まることも多い場所でもありますので、家の外観やエクステリアに合うようなデザインを選ぶことがオススメです。
アプローチの素材はコンクリートやレンガ、タイルなどが一般的ではありますが、お子様やご高齢の方が住まわれる場合には、転んだり、滑らないような工夫をすることも大切です。
また、今後のライフスタイルを考慮して、車椅子でも通れるような幅の広いアプローチを設置したり、自転車を置けるスペースを作ったりなど、機能性を取り入れることもできます。
一般的に、室内の床と高さが同じものをデッキ、庭よりも一段高くなった場所はテラスと呼ばれています。どちらも家のリビングとつながっており、外部リビングとしての役割を担っています。
デッキとテラスの素材はレンガやタイル、コンクリートなど、様々な物があります。他にも、人気の高いウッドデッキと呼ばれる木製のものや、ガラスの壁や天井で覆ったサンルームなど、バリエーションも豊富にありますので、好みのものを選んでみてはいかがでしょうか。
また、屋根の有無や、家のどこに設置するかなどのポイントも多くあり、デッキやテラスは、エクステリアの中でも非常に自由度の高い部分となっております。
車の購入を予定されている方であれば、車を停めるスペースも作る必要があります。
駐車スペースには様々なものがありますが、屋根はあるが壁がないものをカーポート、周り全てを囲むことのできる建造物をガレージ、屋根のない駐車スペースは駐車場と呼ばれます。
駐車スペースを考える際にはデザインだけではなく、車の台数や道路への接し方、防雪、安全性など様々なポイントを押さえなければなりません。そのため、家の周りの環境を考慮した駐車スペースを作るためにも、住宅会社の担当者とよく相談しながら決めることが大切です。
植栽とは、エクステリアに植えられた樹木や草花のことです。観賞用として花壇を置いたり、庭の一部に植栽スペースを設けたりなど、様々なバリエーションに富んでいます。
また、家の窓やベランダの近くに大きな樹木を植えることで、外から家の内面を見れないように目隠しできるので、防犯性という観点からも植栽は大きな役割を担うことができますよ。
家周りの照明は、夜間の外構を印象的に演出するために大きく役立ちます。玄関アプローチや庭、テラスなどに照明を施すだけでも、昼間とは違った雰囲気にすることができます。
また、家の安全性や防犯性を高めるためにも、照明の設置はオススメです。外構の中には、夜間で非常に暗くなってしまう場所もありますが、照明1つ設置するだけでも十分に明るくなります。
最近では、玄関前や表札前を明るくする玄関ライトや、人通りの少ない夜間でも機能するオートライトの人気が高まっています。
今回は、家の外構におけるそれぞれのポイントを紹介しました。
外構やエクステリアは、家の印象を大きく決める部分であり、家作りでは欠かせないポイントです。
デザインはもちろんのこと、機能性や防犯性としての働きも期待できますので、ご家族の理想の住まいはどんな家なのか、今後のライフスタイルはどのように変化するのか、などをしっかりと考えることで、住まいに合った外構やエクステリアを見つけることができます。
これから新しく家作りを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。